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アドラー心理学、!「褒めて伸ばす」は正しいのか?

「褒めて伸ばす」という言葉をよく耳にします。


最近は、勉強の場だけではなく、スポーツの指導や会社での新人教育の際にも使われることが多くなってきました。
しかし、アドラー心理学においては、この「褒めて伸ばす」行為を肯定的に捉えていません。


アドラーは、自分の考えや行いを評価するのは自分であると主張しました。他人からの評価で人は成長しないとも説きました。


例えば、小学生の子どもが、バスの中で老人に席を譲ったとします。
それを聞いた親は「◯◯くん、偉いねえ」と言うことが多いでしょう。
子どもは親に褒められたので、次も同じように老人に親切にしようと考えるはずです。
親切という行為は間違っていませんが、それを「また褒められたいから」という目的で行うことは望ましいことではないのです。
本来は席を譲ったという行為にのみ価値があります。子どもには、それを気づかせることが重要なのです。


アドラー心理学では「褒める」のではなく、「勇気づける」ことが重要であるとされています
もし、子どもが席を譲ったと聞いたら、ただ褒めるだけではなく「その時、どう感じた?」と問い「これからもいろいろな人に親切にしていこうね」と、親切を続けていく「勇気」を持たせることが肝心だと主張しました。


基本的に人は褒められれば嬉しいものです。そして、また同じようなことをして誰かに褒められようと考えます。
しかし、自分がしたことをいちいちに褒めてくれる人がいるわけではありません。アドラー心理学にあるように、他人の目や褒め言葉がなくても、自分が良いと判断したことを続けていくことが重要なのです。

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